皮膚科
Skin
皮膚科について

当院では皮膚疾患全般に対応しておりますが、特にアトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹など、強いかゆみを伴う慢性疾患のご相談が増えています。
治療ではまず丁寧にお話を伺うことを大切にしており、通常の診察とは別に特別予約枠を設けて、じっくりと対応しています。
自然治癒力を高めるために、生活習慣の見直しや資料を使ったサポートにも力を入れています。
アトピー、蕁麻疹などのアレルギー疾患や乾癬には、栄養指導やサプリメント治療も効果的です。また、西洋医学だけで改善が難しい場合には、イオン水や栄養素などを用いた体質改善も取り入れています。「自分が患者だったら受けたい治療」を実現するため、日々丁寧な診療に努めています。
こんなお悩みはありませんか?
- 湿疹がある
- にきびやできものが気になる
- かゆみを伴う赤み、ぶつぶつ、腫れなどがある
- きちんと頭を洗ってもフケがでる
- 褐色、黒褐色の丸いざらざらしたイボがある
- かゆみや痛みを伴う赤い盛り上がりがある
- しみがとれない
思わぬ内科的疾患が見つかるケースもあります

皮膚科の疾患を扱う中では、内科的疾患が見つかることが少なくありません。患者さまご本人にとっては思わぬことと驚かれるかもしれません。しかし、「皮膚は内臓を映す鏡」ともいわれるほど密な関係にありますから、皮膚科と内科の連携は重要です。
当院では内科認定医が勤務していますし、皮膚科もありますから、両面から不調にアプローチできる強みを持っています。「何気ない皮膚疾患」と思われるものも内蔵疾患に起因する場合がありますので、気になる皮膚トラブルがある場合、ぜひ当院にご相談ください。
当院のアレルギー検査
アレルギーは、様々なアレルゲンに対して身体が過敏に反応することで引き起こされる症状です。当院では、アレルギーの原因を特定するための各種検査を実施しています。採血検査(View39)・アレルゲン負荷テスト・パッチテスト・スクラッチテストなどによりアレルギーの原因を特定し、効果的な治療計画を立てます。
採血検査(抗原特異的IgE)
患者さまから採血を行い、血清に抗原特異的IgEがどの程度含まれているかを確認する検査です。抗原特異的IgEとは、特定のアレルゲンに反応して体内で作られる抗体の一種であり、アレルギー症状の要因です。食べ物や花粉、動物やカビ、ほこりやゴムなど多くのアレルゲンの判定が可能で、1週間程度で検査結果が出ます。
皮膚科で診療する代表的な疾患
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚が本来もつバリア機能の低下や、お肌の乾燥などによって起こる皮膚疾患です。かゆみを伴うので搔きむしってしまいがちで、かさぶたができたり、ジュクジュクした状態になったりする例が多く見られます。また症状の軽減と悪化が繰り返されることが多いのもこの疾患の大きな特徴です。
治療
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外用薬(塗り薬)
保湿剤・免疫調整剤・ステロイドなどを使い分けます。
状態が悪い場合、ステロイド剤の外用薬の使用を提案します。ステロイド剤については副作用を懸念される方が多いですが、状態を踏まえて適切なステロイド薬を処方しますので、期間や使用方法を守っていただければ問題はありません。使用方法も丁寧に指導しますので、不安があれば遠慮せずお話しください。 -
紫外線治療(ナローバンドUVB療法)
紫外線治療(ナローバンドUVB療法)は、アトピー性皮膚炎だけでなく、尋常性乾癬・類乾癬・掌蹠膿疱症・円形脱毛症・尋常性白斑・菌状息肉症など、難治性の皮膚疾患に対して有効な保険適用の光線療法です。
高い治療効果を発揮しながら、紫外線による副作用が最小限に抑えられているため、安心して治療を行うことができます。
赤ら顔(酒さ)
赤ら顔の原因ははっきりとは判明しておらず、遺伝の可能性もあります。
辛いものやアルコール・カフェインの多量摂取、寒暖差の多い環境下で長時間過ごす、紫外線を多く浴びるなどで、毛細血管拡張を促進するようなことが赤ら顔を悪化する一般的な条件となります。
治療
赤ら顔の治療として、外用・内服・レーザー治療などがあります。
かぶれ(接触皮膚炎)
かぶれ(接触皮膚炎)には刺激性のものと、アレルギー性のものがあります。刺激性のかぶれは、草花や洗剤、せっけんやガソリンなどが原因となる場合が多いです。一方アレルギー性は、装飾品の金属や化粧品、ゴムなどに起因するものが多く、この場合アレルゲンを特定するための検査を行います。
治療
治療においては、判明した原因物質との接触を避けること、ステロイド外用薬の処方などが中心です。
蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹は、大きく急性型と慢性型の2種類に分けられます。急性蕁麻疹は症状が6週間以内に治まるのに対し、慢性蕁麻疹は6週間を超えても症状が断続的に現れます。
症状は、かゆみを伴う皮膚の盛り上がりが特徴的で、蚊に刺されたような見た目になることもあります。さらに、症状が数分から1日の間で繰り返し現れたり消えたりするのも、大きな特徴です。
治療
治療の中心となるのは、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)などの内服薬です。その他に、体質改善的な治療としてビタミン、漢方もあります。抗ヒスタミン薬を飲むと大部分の人は数日で症状が治まりますが、薬の効果には個人差がありますので、自分に合った薬かどうかを試す期間が必要です。
手荒れ(手湿疹)
水やアルコールに頻繁に触れると皮膚のバリア機能が低下し、手荒れが起きやすくなります。これは角質や皮脂が失われて刺激物が侵入しやすくなるためで、季節を問わず症状が現れます。手荒れは放置せず、早めに適切なケアをすることが重要です。手荒れでお困りでしたら、いつでも当院にご相談ください。
治療
手荒れの治療は薬物療法が中心で、状況を踏まえて保湿剤やステロイド外用薬などを処方します。軽度なら保湿剤だけで改善できる例もありますが、薬物療法で改善が見られない場合、紫外線治療を提案することもあります。
やけど(熱傷)
熱によるダメージを受けた部位に痛みや赤み、水ぶくれなどが表れます。やけどの程度は、表面にとどまっているⅠ度、真皮まで及ぶⅡ度、皮下組織に及ぶⅢ度に分けられ、さらにⅡ度は浅達性と深達性に分類します。
治療
やけどを負った場合、できるだけ早く冷やすことが重要です。服の上からでも良いので、早めに患部を冷やしてください。ご来院いただければ、抗生物質やステロイド剤などの塗り薬を処方することが多いですが、二次感染が考えられる場合は内服薬を出すこともあります。深いやけどには、再生細胞の増殖を活性化するフィブラストスプレー液、特殊な創傷被覆材などの治療もあります。深いやけどの後遺症の瘢痕に対しては、ステロイド剤のほか、ヒルドイド外用薬やリザベン内服などがあり、レーザー照射、症例によっては手術療法を提案します。
ニキビ
ニキビはホルモンバランスの変化による皮脂の過剰分泌による毛穴の閉塞で起こります。思春期では皮脂の増加が主な原因ですが、大人になるとストレスや紫外線の影響・睡眠不足・化粧品の使用・ホルモンバランスの乱れなど、原因が複雑化しやすいです。
毛穴の詰まりによってできる白ニキビは、アクネ菌が皮脂を餌に増殖すると炎症を起こし、赤ニキビへと進行します。赤ニキビは肌にダメージを残しやすく、跡になりやすいので、早めの対処が大切です。気になる場合はお早めにご相談ください。
治療
ニキビの治療は、まず白ニキビを防ぐことと、赤ニキビ化した場合は早めに炎症を取り去ることが重要です。これを踏まえて、ピーリング作用がある外用薬で毛穴のつまりを解消して白ニキビを予防する治療と、抗生剤の内服薬と外用薬で赤ニキビに対応しています。また、食事指導や漢方、ビタミン剤を処方し、ニキビの生じにくい体質を作ることも大切です。
イボ
イボはヒトパピローマウイルスによって起こる病変の俗称で、医学的には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼びます。部位としては足の裏や手のひら、指先などにできやすく、直径は3~10mm程度で、色は薄茶色か白っぽいことが一般的です。
イボを掻くと、成分が爪に付着してほかの場所に広がることもあるので、極力触らないよう注意しましょう。
治療
イボの治療は1回で終わることは少なく、何度か通院が必要です。治療方法としては、液体窒素による凍結療法や薬物療法(ヨクイニン内服薬やサリチル酸外用薬の処方)などが代表的です。凍結療法はマイナス170度の低温で、凍結させて除去します。1~2週に1回程度の通院が必要で、痛みを伴いますが、かなり有効な治療法です。
虫さされ
虫刺されというと、蚊に刺されたときのかゆみが想像されがちだと思いますが、刺したり噛んだりする虫は、蚊以外にハチやクモ、ダニやノミのほか毛虫など多数存在しています。
症状はアレルギー反応によるかゆみや毒性の物質による痛み、皮膚へのダメージによる痛みなどさまざまですし、痛みやかゆみがなかなか治まらない場合もあり早期治療が必要です。
治療
多くの虫刺されに対してはステロイド外用薬を処方します。ただし症状が重い場合、抗ヒスタミン薬やステロイド内服薬を使用することもあります。ハチに刺されたときなどにアレルギー反応が起こり、血圧の低下や呼吸困難などがある場合、生命に関わるので早急に医療機関にご相談ください。
※その他の疾患にも対応しておりますので、お気軽に当院までご相談ください。
分子栄養学的治療
細胞の分子レベルの栄養素の動態を考えた栄養学に基づき、食事指導、サプリメント治療などを行っています。従来の治療では難治性の慢性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹など)の改善が期待できます。
皮膚科外科(小手術)
ホクロ(ホクロの除去)
ホクロの治療を希望される方には、当院では保険診療で局所麻酔をして切除することをおすすめしています。
切除したものを病理検査に出すことで、悪性のもの(ホクロのがん)を否定することが可能です。
良性腫瘍の除去
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粉瘤(アテローマ)
毛穴が詰まることによって、皮膚の中で垢が袋状にたまっている状態です。
ゆっくりと大きくなって、ひどく化膿する場合がありますので、小さいうちに局所麻酔をして切除することをおすすめしています。
化膿して腫れてしまったときは、症状が軽ければ抗生物質の内服で様子を見ることもありますが、腫れや痛みが強い場合はすぐに切開し排膿をすることが必要です。 -
軟性線維腫
30代以上で、徐々に増えてくる良性腫瘍で、頸部、腋窩などよく伸展屈曲したり、摩擦されるやわらかい部に好発します冷凍凝固法や外科的切除処置で簡単に除去できます。
陥入爪・巻き爪
陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の端が皮膚に食い込み、強い痛みや炎症を引き起こす状態を指します。特に足の親指によく見られる症状です。
主な原因としては、足に合わない靴(特に先の細い靴)の着用や、スノーボード・サッカー・テニスといった足先に強い圧力がかかるスポーツ、長時間の歩行、そして深爪などが挙げられます。
巻き爪は、合わない靴や爪ミズムシなど様々な原因で爪が横方向に曲がった状態のことで、陥入爪になりやすく注意が必要です。
どちらも誤った切り方により症状を悪化させる場合がありますので、重症化する前に早めにご相談ください。
超弾性ワイヤー・コレクティオなどのワイヤー治療で、手術をせずに改善できます。(自費治療です)
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料金(税込) 超弾性ワイヤー 1本7,000円
コレクティオ 9,000円
- 治療期間
- 1週間~6ヵ月
- 治療回数
- 2回~6回
※軽度~重度によって治療期間・治療回数が異なります。
陥入爪・巻き爪
症状の悪化や再発、爪の変形、感染症、皮膚の炎症や痛みが生じる可能性があります。
